呼吸器にポイントを
意識と無意識の中にある呼吸
生きるためには酸素を吸って、食事をして栄養を摂取したり、睡眠で身体をリセットする必要があります。当院では“呼吸器”に注目して身体との繋がりを把握しています。
呼吸は生きている限り止まることはありません。興味深いことに深呼吸を可能にしたり、苦しければ息を早めたりするように意識して動きを変えたり、無意識の中でも動きが変わったりするわけです。
呼吸により取り込む酸素が各組織に必要であり、エネルギーとなるため生命維持には欠かせません。最高司令部である脳に酸素の供給が止まるとほんの数分で元通りに回復できないほどのダメージを受けてしまいます。
肺に入った空気から血液に酸素を取り込んで、逆に血液の中にある二酸化炭素を空気中に排出することや、血液によって全身の組織に酸素が送り届けられ、組織から二酸化炭素を回収することを含めた一連の機能を呼吸と呼んでいます。
コントロールされる、する呼吸
ただ、いつも同じように“吸って”・“吐いて”を繰り返しているわけではありません。
日本には心身一如と言う言葉があるように穏やかな心でいられるときは、ゆっくりな呼吸でありますが不安や恐怖を感じているときは呼吸は速くなります。
このように感情が呼吸を乱すことがあります。また、テスト直前など緊張する場面に遭遇した時、『なぜか心臓の鼓動が速く聞こえる』ことがあります。そのような時、私達は無意識に眼を閉じて大きく息を吸い大きく息を吐いていました。
このようにどうすることもできない事象を目の前にしたとき、私たちは呼吸によって感情をコントロールすることも可能であります。
呼吸器が弱る原因
①デスクワーク労働
頭・目ばかり使うパソコンの仕事であれば特に当てはまると思います。このような状態が続けば姿勢が乱れ、目や頭が疲れてしまいます。また、下向き作業が多くなるため頸も疲れることで肺をうまく広げることが出来ず呼吸器が弱ってしまいます。
②肩こりや腕の使い過ぎ
デスクワークが多い方や主婦の方に特に当てはまると思います。肩甲骨が外側に広がり周辺筋肉の緊張を生んでしまいます。すると背中の痛み・肩の痛みなどが発生します。筋肉のアンバランスは不良姿勢に繋がり、肺の機能を低下させてしまいます。
③腰の痛みや疲れなどのトラブル
身体の要である、腰であります。ここにトラブルがあると腰より上部にある、肋骨や胸椎の動きが悪くなり肺を膨らませることができません。また、脚が浮腫んだり全身の巡りが悪くなります。座っている時に腰が丸くなる人は特に注意であります。
環境の影響を受ける呼吸器
近年、風船を膨らませることの出来ない人や呼吸が浅く肩で息をするような人などを多く見てきました。慢性的な運動不足、異常気象、姿勢の乱れや栄養過多も影響します。
パソコンの普及による労働環境の変化やスマートフォンの普及があり、朝から晩まで手を離れることがありません。私たちの暮らしの中で交感神経が優位に働く時間が増えてきたのも事実です。交感神経は、呼吸を荒らくさせ戦闘態勢を作ります。
リラックスしたいとき、私たちは大きく深い呼吸をして副交感神経を優位にして体を整えてきました。
呼吸器が弱ると…
呼吸作用としては酸素を取り込み全身に巡らせます。体には自然治癒力が備わっていますがこの呼吸器が弱いと回復まで時間がかかったり、今までちょっと休めば不調が解消されていたのに長引いたりすることが考えられます。
階段を上がると息が上がるだけではなく、秋になってもなかなか夏バテが抜けない・ちょっとした不調に悩まされるなど呼吸器の機能低下が引き金となり様々な不調を招きます。
肺が膨らみ肋骨や背骨が広がります。ただ、肺の膨らみに制限がかかると肋骨や背骨を広げる筋肉が弱化していきます。すると、肋骨が下がり前屈姿勢になります。この姿勢の乱れは、筋肉を固くさせ錆びつきを進めます。そして神経伝達も悪くなり、全身に悪影響を及ぼします。