スポーツ×鍼灸~動きと固有感覚の改善~
スポーツ鍼灸には動きの改善が求められる
- 走ったらふくらはぎが痛くなった
- 春になりゴルフをするとすぐに腰を痛めた
- アタックを繰り返していると肩が痛くなった
- 今まで出来たクロールが出来なくなった など…
痛み等のトラブル時には“動き”に制限がかかり、可動域が減少することを体感したことがあると思います。そこで当院では、“動きの改善”を指標に患者さんと一体となって取り組んでいます。スポーツ障害は、特定の運動をすることで起こります。間違った身体の使い方、局所の使い過ぎなどが原因となります。その人の身体の使い方のクセや身体の歪みが引き金となることもあります。
足首捻挫の後遺症で走行すると痛い患者さん
と言う方がいたとします。そのような時には治療院で走ってもらうことは不可能なので、片足立ちを行います。すると患側の片足バランスが乱れていることが多くあります。
すると『本日の施術はこの片足立ちの改善を目標にしましょう』と言うお互いの指標ができます。動きの改善をテーマに行う事で患者さんとの共有空間を形成し、100%に近い能力を発揮できるようにお手伝いをしていきます。
固有感覚を取り戻す
『視覚』『聴覚』『嗅覚』『味覚』『触覚』の五感が知られています。この次に第六番目の感覚を固有感覚と言います。
固有感覚とは、身体の位置、動き、姿勢にかかわる感覚であります。脳から身体への反応(フィードバック)を含んでいます。具体的には、自分の身体の空間における位置と動きがどうなっているかを感知することであります。姿勢の保持や調整の処理は小脳や大脳で行いますが実際に感じる器官は、筋・腱・関節・靭帯などの私達が日々得意とする“軟部組織”であります。
当院へ来られる方が動きやスポーツ動作の改善を目的に来られている方が多いのにはこの固有感覚に響かせて、巧緻な平衡感覚を強め、パフォーマンスアップに繋げていることが言えます。
飲酒運転、ドラッグ問題は日々メディアに取り上げられ社会的な問題となっています。アルコールや薬物は人々の固有感覚を失わす代表的なものであります。
これらを疑う場合には警察官は、指鼻試験や片足立ち検査を行ったり、直線状をつま先かかと歩行で9歩歩かせるテストを行います。