感覚器に響かせる
世界を見る『視覚』、世界の音を聴く『聴覚』、世界のにおいを知る『嗅覚』、世界の味を知る『味覚』、世界を肌で感じる『触覚』の五感が知られています。
この代表的な5つ感覚の次に第六番目の感覚があるのをご存知ですか?
それを『固有感覚』と言います。
固有感覚とは、身体の位置、動き、姿勢にかかわる感覚であります。脳から身体への反応(フィードバック)を含んでいます。具体的には、自分の身体の空間における位置と動きがどうなっているかを感知することであります。姿勢の保持や調整の処理は小脳や大脳で行いますが実際に感じる器官は、筋・腱・関節・靭帯などの私達が日々得意とする“軟部組織”であります。
当院へ来られる方が『動きやスポーツ動作の改善』を目的に来られている方が多いのにはこの“固有感覚”に響かせて、巧緻な平衡感覚を強め、パフォーマンスアップに繋げていることが言えます。
飲酒運転や薬物問題
飲酒運転、ドラッグ問題は日々メディアに取り上げられ社会的な問題となっています。アルコールや薬物は人々の固有感覚を失わす代表的なものであります。
これらを疑う場合には警察官は、指鼻試験や片足立ち検査を行ったり、直線状をつま先かかと歩行で9歩歩かせるテストを行います。