後ろを向けない頸の痛みと鼻詰まり

症状

朝起きると寝違えのような頸部の違和感を覚え、次第に痛みが強くなってきたため連絡をいただいた。 数時間、湿布をして安静にしていると重たさはなくなり、左の後ろを向けないことに気が付いた。施術開始の1時間前には左の鼻詰まりが起き、『左だけおかしくしてしまったのでは』と心配されていた。

施術と経過

頸部・左肩上部を触れると特異的なコリがみられた。そこで連動する仙骨・右臀部のツボに鍼をした。また、頸部の緊張から脛のツボ・小指のツボに鍼をした。動きを確認すると回旋制限がなくなり、鼻詰まりも同時に解消することが出来た。 頸部の伸展・屈曲・側屈・回旋の動き全て問題なかったため施術を終えることにした。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 足三里L
• 後谿L
• 下髎LR
• 大臀R

まとめ

首の回旋制限・鼻詰まりをヒントに体表観察を行い現れていた緊張が解かれると症状も消失しました。 一見関係になさそうにみえる症状も本件のようにツボを選ぶうえで大きなヒントを与えてくれます。また、『今日は感じていなかったがいつも右の腰がだるいことが多い』と患者さんが言われていたように左の頸部の問題も右の臀部と関連します。相互に関連し合う身体をモニタリングする上でも全身の体表観察は欠かすことはできません。

担当スタッフ

洲崎　和広