NEW野球肘による右肘の動作時の痛みと違和感
症状

右肘の内側に痛みがあり、外側には強い疲労感がある状態であった。症状は半月前から始まり、野球のピッチャーとしての投球動作が主な原因と考えられる。肘の違和感や動作時の痛みがあり、プレー後には疲労感が顕著であった。これにより野球でのパフォーマンスが低下していた。医療機関では「野球肘の疑い」と診断され、安静をすすめられていたが、症例者は競技を続けるために鍼灸施術を希望して来院した。その他の体調的な違和感は特に訴えていなかった。
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来院者
男性
10 代
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期間
2025年4月 ~ 2025年6月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
5回
施術と経過
初診時の触診では、肘関節の屈曲制限が顕著であった。施術では、患部の肘周辺と関連する背部のツボに鍼を行った。初回施術後には肘の動きが改善し、症例者自身も動作がスムーズになったことを実感していた。その後、週1回の頻度で施術を5回行った。2回目の施術開始時点で痛みは大幅に軽減し、野球でのパフォーマンスを発揮できる状態に回復していた。その後は症状の再発防止と競技継続のため、メンテナンス目的で施術を継続した。
使用したツボ
まとめ
野球の投球動作による右肘の痛みと疲労感に対して、患部と背部のツボへの鍼施術が有効であった。初回施術後に肘の動きが改善し、2回目以降の施術で痛みが大幅に軽減したことで、競技パフォーマンスの回復が確認された。症例者はその後もメンテナンス目的で施術を継続し、症状の再発防止に努めている。本症例では、スポーツによる慢性的な負担に対して鍼灸施術が有効であることが示唆された。
担当スタッフ
洲崎 和広