過敏性腸症候群の改善例
過敏性腸症候群と思われる不調で以下のようなことでお悩みはありませんか?
- 便秘や下痢を繰り返す
- 過敏性腸症候群と診断を受けた
- 緊張するとお腹が痛くなる
- 人前に出るとお腹が痛くなりトイレに駆け込むことが多い
- ガス腹であり、お腹が常に張っている
など、過敏性腸症候群で悩む方を多く診てきました。
症例6
症例5
症例4
症例3
症例2 お腹が弱く学校へ行くのが不安~過敏性腸症候群~
症状と来院理由
小学校に入学すると同時に腹痛を訴えるようになり、軟便気味になった。特に学校にいるときに腹痛があり、授業中にトイレに行くことが増えてきており最近は深刻な悩みとなってきた。学校が嫌でもないがちょっとしたこと(友人関係・席替え)が気になり、ストレスとなると症状が誘発される。
家にいるとき・休日などは特段とした悩みもないため対処方法にも困っていた。
小児科では整腸剤を処方してもらい、家での食習慣の改善(低フォドマップの活用)に取り組んでいて何か1つきっかけを掴めないでいると同じ悩みをもつ母親の同士の話題から当院に辿り着いた。
便意は朝ともう1回と必ず1日2回ある。多いときは1日4~5回トイレに行くこともある。
ある1日で言えば6時30分、7時20分、学校で8時20分、10時20分、12時30分、19時と便意で駆け込むことがあり体質改善を希望して連絡をいただいた。
来院者
9歳男性 小学生
通院期間
2021年 2月~2021年 5月 計18回
施術とその後の経過
腹痛を訴える箇所を細かくみると下腹部に強い緊張を確認した。それらの緊張に関係する足のツボに鍼をした。その場で痛みの変化を確認し変化を共有することを進めた。
学校行事などストレスを抱えると便意が増え軟便となることが多かったが週2回の施術を行うことで良い状態を保っていただいた。
記録例① |
記録例② |
このように親御さんが毎日記録を残してくれたため、これに応じて施術を進めた。
身体の緊張が解けると(鍼をすると)頬を赤くし、気持ち良さそうにしていた。
途中から家庭で出来るスキンタッチを指導し、初期は毎日のように励んでもらった。
3月春休みあたりには症状が安定し、週2回の施術を1回に。
その後、新学期を迎えても安定した体調を維持出来ていたため今は経過観察中である。
効果のあったツボや整体(活法)
陽陵泉・陰陵泉・百会(ツボ)
輪転調整(活法)
考察と想い
精神的なストレスなど目に見えないものを抱えると体調を崩しやすい。
特に脳と腸には脳腸相関と言う密接機構があるため、身体に現れていた緊張を解すことを考えました。積極的な施術を行うことで体調が安定し、ストレスを受けても安定した体調を維持することが出来たと思います。
症例1 コロコロ便が10年以上続いている・過敏性腸症候群
来院者
30代女性 美容師
通院期間
2020年 1月~2020年 2月
症状と来院理由
仕事を始めた10年以上前から便秘に悩まされ、残便感が常にある。排便があってもコロコロ便であり、定期的に下痢になる。便秘・下痢を繰り返すために数年前に内科を受診し『過敏性腸症候群』の診断を受ける。これまで、マグネシウム錠など試してきたが効果がなく途方に暮れていた。親戚が当院を受診したのをきっかけに鍼治療が内科にも有効と言うことを知り、連絡をいただいた。
施術とその後の経過
立ち仕事、職場でのストレスなどを考慮し呼吸器に関わる季肋部、腹部、脊柱部、肩甲間部を丁寧に触れた。肩甲骨間部や第7胸椎付近に強い緊張があり圧すると痛みも伴った。
足の冷えもあることから、臀部の緊張を和らげることにした。
左右の臀部のツボ胞膏、左ふくらはぎのツボ築賓飛揚を使うと冷えが解消され、患者さんも転寝をしてしまう程であった。最後に婦人科に関わる下腹部の緊張を取り除いた。
2回目~4回目まで同様の施術を行い、2回目は『10数年ぶりにバナナ状の便が出ました』と言うことでホームエクササイズも指導した。経過も良好であり、食事に気を付けてもらった。現在、不妊治療の希望され定期的に施術をすることで婦人科系の環境作りを行っている(2020年 3月 1日現在)
効果のあったツボや整体(活法)
上記に記載
考察と想い
問診上で『疲れがとれない』と言うことが気になり呼吸が浅いことに気づいた。10年以上経過していても本質にアプローチ出来れば改善を見込めます。睡眠は生きていくうえで身体をリセットする最高の生理的な機構であります。ここに焦点を当てました。
呼吸が浅い→睡眠の質の低下→腸の不調…このループを考えても呼吸機能にアプローチした意義があります。