起立性調節障害の改善例
起立性調節障害の症例報告
このようなお悩みはありませんか?
- 朝起きられず、午前中は調子が悪い
- 起立性調節障害と診断を受けた
- 血圧が低く、学校へ行く体調ではない
- 立ち眩み・めまいを起こしやすい、立っているのが苦痛である
- 食欲がない・やる気が出ない
など、起立性調節障害で悩む方を多く診てきました。
症例1 起立性調節障害~朝起きられない~
症状と来院理由
昨年の11月末あたりから身体が重たく感じ、特に朝起きることが出来ない。寝つきは良いが7時過ぎに起きていたのが11時を回ってようやく起床できる身体になってしまった。この頃から体調が優れなく、学校を休む日が多くなってしまった。
・特に午前中に襲われる身体の倦怠感と頭痛
・常時感じる首・肩こり
・立ち上がり時のフラフラするめまい
・元気がなく、顔色も優れない、集中力が低下しボーっとしている時間が長い
(経緯)昨年の12月病院に行き、血液検
血圧をあげる薬をもらったが子供に飲ませるのはこわい
病院では症状としては重いですねと言われた。
今は(2020年1月)ほとんど学校にも行けずな状態、思い返してみると5年生くらいから朝起きてだるい、疲れたという
来院者
10代男性 学生
通院期間
2020年 1月~2020年 5月
施術とその後の経過
自律神経失調症の1つと考え、その時に抱える患者さんの症状(肩こり・首こり)の緩和、身体の可動域の回復、特に緊張の強い(※)お腹・臀部・背部の緩和を目的に施術を行った。
※くすぐったい・逃避性反射がみられる・コリとなっているなどの所見をまとめています。
2回で肩こり・首こりの症状を訴えることはなくなった。
5回目の当院での再検査のときに『札幌に行っていた頃より調子が良い。身体が軽い』と言っていた。この頃には起床時間が10時くらいと早まってきた。
7回目のときには7時に起きることもあったが身体のだるさが抜けない。
8回目以降は、8時代に起きれるようになっていった。体調が良くなり、学校へも部分的に参加したり・少しの遅刻でも登校できるようになる。ただ新型コロナの影響もあり学校も春休みの始まりが早くなり変則的になってしまう。
3月の末頃には今までのような生活を取り戻し7時過ぎには起きれるようになり症状が減っていった。(施術回数15回目以降~)
4月の学校分散登校も参加、部活動の参加もあり症状も安定していた。
5月の25回目の施術で終了となる。
1月~2月は週3回、3月週2回、4月・5月は週1回の施術頻度
施術回数は25回
施術時間と日程はほとんど同じ時間で同じ間隔で行うことで体内リズムを整えた。
効果のあったツボや整体(活法)
元溜・足三里・条口・漏谷・合谷・会宗など
(その時のコンディションで使い分ける)
考察と想い
朝に目覚める交感神経の働きが鈍く、脳血流量の低下により一日のリズムが乱れ症状が起こるものであり、鍼灸では体内リズムを整えるように身体の緊張をみていきました。回数を重ねることで変化があり、不思議と患者さんの表情も柔らかくなっていきました。
心の問題だと言われる【起立性調節障害】でも身体の緊張を見抜き適切な施術を行うことで症状の消失に繋げた症例。
もちろん、鍼灸師の私が全て関わったわけではない、その背景にある家族さんの協力あって成し遂げた結果と思っています。