触れて感じる“心の声”こそ、触診!ツボの様子を伺います。
私たちの武器は触ること、ホットステーション・ぬくもり
整形外科に行けば、
手から手へのコミニケーション=ぬくもり
であります。熱気がある所にはたくさんの人がいるように人にはもっている温かさがあります。診療機械を持てない私達の強みは、ホットステーションの提供=“
私達が患者さんの身体に手で触れて身体の内部の情報を感じ取り、
※鍼灸医学では切診と言います。
例えば、スポーツ外傷時の患部をイメージします。
また、触診を大事すると患部の“声”を聴くことが出来ます。
・結合組織が硬くなり策上硬結化したもの
・力がなくどこかと弱しく感じるもの
・表面は力がなくても深部に噴火しそうに見える小さな硬結物
・押すと頭に響くような緊張の糸
・表面は硬くなっても意外と中は柔らかいもの
など、その場面に応じて感じるものは違います。そのような表情を把握することで、施術方針を組み立てていきます。また、急性期・慢性期でも全く違った様子であります。
鍼灸師の醍醐味とはツボの世界を指から知ること
触診によって感じ取るのは解剖学書に載っている骨格や軟部組織を始め、鍼灸師の醍醐味である“ツボ”の様子も伺っています。健康関連の雑誌などに載っているツボと言うのは、ターゲットとしているものが500円玉程度の大きさであります。
けど私が求めているものは、ゴマ粒大・米粒大であります。確かな触診は正確なツボ探しへと繋がっていきます。
そのため当院ではツボを取るときにペンを使います。初心者のように聞こえますか?
頸椎のランドマーク・胸椎のランドマーク・腰椎のランドマーク等外見は違う人でも中身は同じ“人”であるのです。関節や靭帯、骨…構造上変わらない解剖の目安となるものへ印をつけることは、最小刺激で最大限のツボ効果を出すためには欠かすことの出来ない作業であります。ペンでツボをとる作業は求めるものが小さければ小さいほど必要性が増してきます。
ペンを使わず、スパッとできた方がプロぽさは演出できます。患者さんの立場に立った時その演出は必要かと考えると当院では“NO”と言う結論に至りました。鍼をする前に同じところに触り、治療後に再び同じところに触れる“再現性”を重要視することで共有空間も生まれてきます。