月経前症候群・PMS
生理痛・PMSでお悩みの方へ!
月経の発症する3~10日前くらいから始まる精神的・身体的な症状で月経の開始共に症状が消失ないし減退するものとされています。これまでは月経前緊張症と呼ばれていましが精神症状が欠落し、身体症状のみを訴える症例もあることから、最近では月経前症候群と言う用語が良く使われています。
病態生理
エストロゲン過剰説、鉱質コルチコイド過剰説、ADH(抗利尿ホルモン)分泌変調、内因性オピオイド説があるが不明な点もいいと言うのが現状であります。
臨床症状
心身に渡る多彩な症状が見られます。このことから、不安緊張型、浮腫体重増加型、食欲亢進甘味物嗜好型、全身疼痛神経過敏型、抑うつ型に分けられる。
ここでは身体症状と精神症状とに分けます。
・身体症状
- 疼痛としては頭痛が主であります。腰痛や肩の痛みを訴えることもあります。
- 乳房症状としては、乳房痛が主であります。
- 胃腸症状としては、腹部膨満感、下腹部痛、便秘、下痢、口渇、食欲減退・亢進、嘔吐が見られます。
- 水分貯留症状として、浮腫、体重増加が見られます。
- 皮膚症状としては、顔面紅潮、座瘡が見られます。
・精神症状
- イライラ、不眠
- 緊張感、情緒不安定、攻撃性、抑うつ
- 集中力低下、疲労感、傾眠
- 嗜好変化