眼
眼の症状をお持ちの方はこのようなお悩みはありませんか?
- 夕方になると疲れる眼
- 眼の奥が痛い
- 片方の目だけ見づらい感じがする
- 疲れがとれない眼
- まぶたが重たい
- 涙が出やすい眼
- ドライアイである
- 何かいづい感じがする眼
など、眼の症状で悩む方を多く診てきました。痛む箇所や痛み方は人それぞれですが私の力で少しでもお力になれることがあったらご相談ください。
症例4 コロナ禍における視力の低下
来院者
7歳 小学生
来院日
2020年9月~
症状と来院理由
新型コロナウイルスが猛威を振るい学校の休暇期間があり在宅時間が増えるとスマートフォン・パッドを始めIT機器に触れる時間が増えたためか急激な視力低下がみられた。心配になり、市内の眼科2件に行ったがいずれも『異常なし』あった。1.5あった視力が両目0.1、機能構造に問題ないのであれば、姿勢・筋肉のコリが原因と考え当院へこられた。
施術とその後の経過
小学生と言うこともあり、“刺さない鍼”を用いて施術を行った。ポイントは目に関連する頸部や肩甲骨のコリを取り除くことである。
1回目の施術後『車のモニターが見やすくなった』・『外の看板が見えるようになった』とはっきりとした変化がみられた。
6回目の施術前の視力検査で両目0.2を記録する。8回目まではこのままであったことから“学習環境”・“座位姿勢”に気を付けてもらう。10回目の施術時には、右0.5・左0.2を記録。15回目の施術時には、両目0.6を記録する。
正月明けの25回目には右0.7・左0.8を記録する。(正月は親戚が家にいることで外で遊ぶ時間が長かったからと思われる)その後は、下がって0.6・上がって0.8を行き来して2月の現在も1.0を目指して施術中である。
(その都度、生活指導・セルフケア実施)
狙い・ポイント
不良姿勢・首こり・肩こり・後頭部の緊張・ふくらはぎの緊張
考察と想い
正月期間が有効だったように生活環境に大きく左右されると思われます。
不良姿勢は肩こり・首コリを生んでしまうのでまずはその部分を修正し施術に励んでいます。また、後頭部は目の要所となるのでこの部を解すように行っています。
症例3 疲れてくると目の開きが悪くなる
来院者
20代女性 会社員
来院日
令和 元年 8月
症状と来院理由
仕事後など疲れてくると目の開きが悪くなるのが気になる。もともと顎関節症もあり顎の筋肉が引っ張られるような感じになるのが気になる。両者とも顔の悩みであることから美容鍼を希望して来られた。
施術とその後の経過
1回目、目と関連する後頭部に緊張が見られた。また、顎関節と関連する肩甲骨の内縁にも同様の反応が見られた。ふくらはぎにある後頭部の緊張と関わるツボに鍼をした。すると、その場で目の開きがよくなった。次に肩甲骨の内縁のツボに鍼をすると口を大きく開けられるようになった。
このような施術方針のもとその日の身体の状態により必要なツボへ鍼をした。
手の甲のツボ、ふくらはぎのツボ、肩甲骨にあるツボなど…
2回目~4回目は1週間に2回、5回目~7回目は週1回、症状が落ち着いてきた8回目~11回目は2週間に1回施術を行い、卒業となった。
主に使用したツボ・整体(活法)
R承山、R肩参
考察と想い
顔の悩みは首や背中の緊張の見極めが重要になる。ミリ単位でみられる緊張をツボにより解きほぐすことで、改善された。状態が長続きするようになるまで環境・体質の問題あり時間がかかったが本人の目的も果たせてよかった。
症例2 右目がピクピクする
来院者
70代女性 主婦
来院日
平成30年5月
症状と来院理由
数か月ほど前から右目が無意識にピクピクするのが気になっていた。近所の眼科を受診するも『疲れ目ではないか?酷くなるようでは注射治療もある』と言われる。近くに大きな病院もなく暖かくなるのを待っていた。1か月ほど前に総合病院の脳神経外科を受診し、『脳には異常はない』と言われ安心はしたが一向に症状は変わらなかった。インターネットで調べるとこの目のピクピクには鍼が効いたと言う記事を目にして当院へ連絡をいただいた。
肩凝りは常に抱えており、自分なりに体操やストレッチをしている。
右目のピクピクする症状は時間が特定されず日によって朝出たり、夕方出たりする。
サークル活動や日課の散歩のときはあまり感じる事のないという事を問診時に確認して施術へ入りました。
施術とその後の経過
後頚部の筋肉の緊張が関与していると考えました。
慎重に触れると右の頸部に硬結を触れました。ここを緩めるためにふくらはぎや手の甲に鍼をしました。最後に肩上部にコリが残っていたため足のツボを使い緩めました。
二診目~五診目 同じように施術を行い症状の緩和を確認しつつ施術を週2回のペースで行いました。
六診目 『眼の気になる時間が減ってきた』『肩凝りも何となく場所が変わってきている』という事でした。肩上部だった凝り感も背中の方へ感じることが多くなったようでした。
ちょうど肩甲骨の真ん中に強い硬結を見つけた。そこを緩めるために手のツボに鍼をしました。
症状の緩和に伴い週1回の施術へ変更。
十診目、症状が気にならなくなったことを確認し、これですべての施術を終えました。
主に使用したツボ・整体(活法)
項強R、外関RL、承山R、三陰交R
考察と想い
1人暮らしで娘さんに調べてもらい当院へ連絡をいただきました。病院ではみれなくても鍼の可能性を示せた症例となりました。施術を続けることができたのも患者さんがその時の変化に気づいてもらえたからと思います。
身体の過度な緊張を鍼治療で緩和すると改善する事が多い、施術計画通りすすめられたことが早い回復につながりました。目の症状は後頭部の緊張が多く関与しますが鍼はゴマ粒大の大きさの硬結をピンポイントで狙うことでその場で変化を感れることが特徴と思います。
症例1 夜間になると見づらくなる眼・右肩の痛み
来院者
30代男性 会社員
来院日
平成30年3月
症状と来院理由
ここ1、2カ月夜間になると視界が見づらくなる。眼科では眼圧が高めと言われ点眼薬服用中。眼精疲労を感じては近くのマッサージ屋さんに行っていたが改善がみられないことと奥様が通院されていることもありご紹介いただいた。
右肩は、夜になると疼く。高校生の頃に脱臼した既往があるがそれ以外は思いつかない。
当院でうつ伏せになってみると痛くて出来ない事に気づく。
施術とその後の経過
初診日
眼精疲労と直結する頸部に特異的な緊張が見られた。
頸部の側屈・回旋可動域に制限がみられることから動きの改善が痛みの解消に繋がると推測した。
これらに連動する手足のツボに鍼をしました
肩は脱臼した後の後遺症が残っていた。完全挙上が不可能であり挙上160°である。
軸作りと脊柱の緊張をとるように鍼をするとその場で180°可能になった。
二診目(7日後)
首肩凝り感があり、それを解消する目的で治療を行った。
頸部にある大きな筋肉を緩めるツボを加える。
肩に対しても同様の治療を行う。可動域は維持されております。
三診目(7日後)
頸肩凝り感はある。ただ、左の方が強く感じる。
お腹の緊張に対する治療を加える。
四診目~十診目(7日後)
鍼をすれば夜間のみづらさも無く、何より疲労感をあまり感じなくなったと言っていた。
仕事量により目の疲れ具合に変調はあるがお腹の緊張をとるような治療を加えてから治療効果も長続きし元気に過ごしている。
治療期は終了し、現在は2~3週間に1回ほどの治療で楽な身体を保つことが出来ている。(平成30年 6月追記)
主に使用したツボ・整体(活法)
項強RL、承山RL、地天R、T7(1)R、足太陽R、百会、上星RL
後頭骨の牽引
考察と想い
眼精疲労に効くツボを検索すると首や手足など様々なツボがヒットします。どれも正解であります。ただ、全部に刺激すると脳で混乱を起こし余計に悪くなることもあります。
頸部や背部の緊張点を見極めることで必要なツボを厳選することが大切であります。
肩の動きは軸作りを行う事で動きが半分も出るようになった。
動きの視点・人それぞれ違う緊張点から解き小さなツボの精度を高めることで眼精疲労にも鍼灸が有効であると言う事は証明できたと思う。