痛い所と発現点の違い
離れた場所に痛みが起きる理由とは?
要略すると以下のようになるります。
- 筋肉は鈍感であること
- 脳の混乱
- 二足方向であるがための致命傷
筋肉は鈍感である!!
筋肉の特徴を理解する必要があります。
筋肉は、痛みに対して鈍感であります。と言うのも皮膚には痛みをキャッチするセンサーが多くあるのに筋肉には少ないのです。
それはなぜか?
筋肉が痛みに対して敏感であると人は満足に運動すること(身体を動かすこと)が出来ないからであります。痛みの情報が正確であるほど筋肉痛と言うブレーキがかかるからと考えています。
脳の混乱⇒脳は情報処理の役目
脳は全身の情報を集める中枢であり司令部であります。
筋肉から発せられた痛みの情報は、脊髄に集められそれが脳へと伝わります。
ただ、この情報は筋肉だけではなく内臓や他部位からの情報も複雑に絡み合い脳へ入ってくるので“どの場所でどのような情報かを間違える”ことがあります。
脳は、普段からよく痛みを感じている場所と勘違いしてその場所の多くが肩や腰と言うこともあり、肩凝りや腰痛を訴える方が多いと言うのがあります。
自由な動きをデザインする二足歩行
動きやすさを求めて進化を遂げた私たちはスタイリッシュになった分、代わりに“痛み”を感じるようになりました。
人の骨格・筋肉は立つことを目的に作られておらず上肢と下肢を支える肩や腰に過剰な負担がかかっています。肩や股関節が球関節と言う構造から見ても自由を獲得した分、痛みを感じやすい場所と言うのがわかります。
ふくらはぎの張り感が大腿後面の緊張を生み腰痛を引き起こすのもよく見かける臨床像であります。前記しましたが脳もよく痛みを感じる部分として認識して、痛みの発生場所と特定しているのかもしれません。